「ピラティスって本当に痩せるの?」「始めてみたいけど、効果があるか不安…」そんな疑問を持っていませんか?
SNSや雑誌でピラティスをしている人の引き締まった体を見ると、「自分もああなりたい」と思う反面、「本当に効果があるのかな」と半信半疑になる気持ちもありますよね。
結論からお伝えすると、ピラティスにはダイエット効果があります。ただし、その効果の出方には特徴があり、正しく理解していないと「全然痩せない」と感じて挫折してしまうことも。
この記事では、ピラティスのダイエット効果の真実と、理想の体型を手に入れるための正しい方法を詳しく解説します。ピラティスを始めようか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- ピラティスで本当に痩せるのか
- ピラティスで痩せる仕組みと効果が出るまでの期間
- 痩せない人に共通する原因と対処法
- ダイエット効果を最大化する正しいやり方
- ピラティスとヨガ・筋トレの違い
ピラティスで痩せる?痩せない?ダイエット効果の真実
「ピラティスを始めたら痩せますか?」という質問に対する答えは、「はい、痩せます。ただし、痩せ方に特徴があります」となります。
ピラティスのダイエット効果を正しく理解するために、まずはその特徴を知っておきましょう。
ピラティスは「体重」より先に「見た目」が変わる
ピラティスを始めて最初の1〜2ヶ月は、体重計の数字はほとんど変わらないことが多いです。「毎日頑張っているのに全然痩せない…」と不安になるかもしれませんが、安心してください。これは効果が出ていない証拠ではありません。
ピラティスの初期段階では、体の内側で大きな変化が起きています。普段使われていないインナーマッスルが目覚め、少しずつ鍛えられていきます。筋肉は脂肪よりも重いため、筋肉がつき始めると体重が減りにくくなるのは自然なことです。
一方で、見た目の変化は比較的早く現れます。ピラティスには姿勢を改善する効果があるため、猫背が治ってお腹がへこんだり、反り腰が改善されてお尻の位置が上がったりします。体重は変わっていなくても、鏡を見ると「なんだか引き締まった気がする」と感じる方が多いのはこのためです。
つまり、ピラティスの効果は体重計ではなく、鏡や洋服のサイズ感で実感できるものなのです。
続けるほど「痩せやすい体」が手に入る
ピラティスを3〜4ヶ月継続すると、体重にも変化が現れ始めます。これはインナーマッスルがしっかり鍛えられ、基礎代謝が上がってきた証拠です。
基礎代謝とは、何もしなくても消費されるエネルギーのことです。筋肉量が増えると基礎代謝も上がるため、同じ生活をしていても脂肪が燃えやすくなります。つまり、ピラティスを続けることで「痩せやすく太りにくい体」が手に入るということです。
5ヶ月以上継続すると、体重と見た目の両方が安定してきます。この頃になると、多少食べ過ぎても太りにくくなったと感じる方も多いです。ピラティスは短期間で劇的に痩せる方法ではありませんが、長期的に見ると非常に効率の良いダイエット法といえます。
【ピラティスで痩せるまでの目安】
| 時期 | 体の変化 | 体重 | 見た目 |
|---|---|---|---|
| 初期(1〜2ヶ月) | インナーマッスルがつき始める・姿勢が改善 | 変化なし or 微増 | 引き締まって見える |
| 中期(3〜4ヶ月) | 基礎代謝が上がり脂肪が燃えやすくなる | 徐々に減少 | ボディラインが整う |
| 後期(5ヶ月〜) | 筋肉量と代謝が安定する | 安定 or 緩やかに減少 | 理想の体型に近づく |
ピラティスが向いている人・向いていない人
ピラティスはすべての人に最適なダイエット法というわけではありません。自分に合っているかどうかを確認してみましょう。
ピラティスが向いている人
- 激しい運動が苦手な人
- 体重よりも見た目やボディラインを重視したい人
- 姿勢の悪さやぽっこりお腹が気になる人
- 長期的にリバウンドしにくい体を作りたい人
ピラティスが向いていない人
- 1ヶ月で何キロも落としたい人
- 体重の数字を重視する人
- 短期間で結果を出したい人
ピラティスは「ゆっくりだけど確実に体が変わる」タイプのエクササイズです。短期間で体重を落としたい方には物足りなく感じるかもしれませんが、「健康的に引き締まった体を手に入れたい」「リバウンドを繰り返したくない」という方にはぴったりの方法です。
ピラティスのダイエット効果とは?痩せる仕組みを解説
ピラティスで痩せるプロセスが分かったところで、次は「なぜピラティスで痩せるのか」という仕組みを理解しておきましょう。仕組みを知っておくと、効果を実感しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
インナーマッスルを鍛えて基礎代謝がアップする
ピラティスの最大の特徴は、体の深層部にあるインナーマッスルを集中的に鍛えられることです。
インナーマッスルとは、体の表面からは見えない深い位置にある筋肉のことです。代表的なものとして、お腹の奥にある腹横筋、背骨を支える多裂筋、骨盤の底にある骨盤底筋群などがあります。これらの筋肉は、普段の生活や一般的な筋トレではなかなか鍛えにくい部分です。
ピラティスでは、呼吸と連動したゆっくりとした動きでこれらのインナーマッスルに働きかけます。インナーマッスルが強くなると、内臓が正しい位置に収まり、体全体の安定性が高まります。そして何より、筋肉量が増えることで基礎代謝がアップします。
基礎代謝が上がるということは、寝ているときや座っているときでも消費されるカロリーが増えるということです。特別な運動をしなくても脂肪が燃えやすい状態になるため、長期的に見るととても効率の良いダイエット法といえます。
姿勢改善でぽっこりお腹・下半身太りにアプローチ
「ダイエットしてもお腹だけへこまない」「上半身は細いのに下半身だけ太い」という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。実はこれらの悩み、脂肪だけが原因ではないことがあります。
ぽっこりお腹の原因の一つは、姿勢の悪さです。猫背や反り腰になっていると、お腹の筋肉が使われなくなり、内臓が前に押し出されてしまいます。その結果、それほど脂肪がついていなくてもお腹がぽっこり出て見えてしまうのです。
下半身太りも同様に、骨盤のゆがみが関係していることがあります。骨盤が前傾したり後傾したりしていると、太ももやお尻に余計な負担がかかり、筋肉のつき方がアンバランスになってしまいます。
ピラティスは姿勢改善に非常に効果的です。インナーマッスルが鍛えられると、背骨や骨盤を正しい位置で支えられるようになります。姿勢が良くなれば、ぽっこりお腹が解消されたり、下半身のラインがすっきりしたりと、見た目に大きな変化が現れます。
体幹強化でボディラインが整う
ピラティスでは体幹を強化するエクササイズが中心となります。体幹とは、簡単にいえば胴体の部分のことで、お腹・背中・腰回り全体を指します。
体幹が弱いと、体の軸がぶれやすく、姿勢も崩れがちになります。また、腕や脚を動かすときに余計な力が入ってしまい、本来使うべきでない筋肉が発達してしまうこともあります。これが「運動しているのに理想の体型にならない」原因の一つです。
ピラティスで体幹を強化すると、体の軸がしっかりと安定します。軸が安定すれば、日常生活の動作でも正しい筋肉が使われるようになり、体全体のバランスが整っていきます。その結果、くびれのあるウエストや、すっと伸びた背中、引き締まったヒップラインなど、メリハリのあるボディラインが手に入るのです。
ストレス軽減で過食を防ぐ効果も
意外と見落とされがちですが、ピラティスにはストレスを軽減する効果もあります。これがダイエットに間接的に良い影響を与えます。
ピラティスでは呼吸がとても重要視されています。深くゆっくりとした呼吸を続けることで、副交感神経が優位になり、心身がリラックスした状態になります。また、自分の体に意識を集中させることで、日常の悩みやストレスから一時的に離れることができます。
ストレスが溜まると、つい甘いものを食べたくなったり、食べ過ぎてしまったりすることがありますよね。これはストレスホルモンであるコルチゾールの影響で食欲が増すためです。ピラティスで定期的にストレスを解消することで、こうした過食を防ぎやすくなります。
また、質の良い睡眠にもつながります。睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの分泌を促してしまうため、しっかり眠れるようになることもダイエットには大切な要素です。
ピラティスで痩せない人の共通点と原因
ここまで読んで、「ピラティスって効果ありそう!」と感じていただけたのではないでしょうか。しかし実際には、「ピラティスを続けているのに痩せない」という声があるのも事実です。
痩せない人にはいくつかの共通点があります。あらかじめ知っておくことで、同じ失敗を避けることができます。
食事管理をしていない
ピラティスを頑張っていても、食事を意識していなければ痩せにくいのは当然のことです。どんなに運動しても、消費カロリーを上回る量を食べていれば体重は減りません。
ピラティスは有酸素運動と比べると、1回のレッスンで消費するカロリーはそれほど多くありません。60分のレッスンで消費するカロリーは約200〜300kcal程度といわれています。これはおにぎり1〜2個分に相当します。
もちろん、ピラティスで基礎代謝が上がれば日常的な消費カロリーは増えますが、それでも食事をまったく意識しなくて良いわけではありません。「運動したからご褒美に」と食べ過ぎてしまっては、せっかくの効果も台無しになってしまいます。
厳しいカロリー制限をする必要はありませんが、バランスの良い食事を心がけることで、ピラティスの効果をより実感しやすくなります。
頻度や期間が足りていない
先ほどお伝えしたように、ピラティスは効果が出るまでに時間がかかるタイプのエクササイズです。週に1回のレッスンを1ヶ月続けただけでは、目に見える変化を感じにくいかもしれません。
ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティス氏は「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。週に2回のペースで続けた場合、効果を実感し始めるまでに約2〜3ヶ月かかる計算になります。
「2週間やったけど効果がない」と諦めてしまう方も少なくありませんが、それはまだ効果が出る前の段階です。最低でも3ヶ月は継続する気持ちで取り組むことが大切です。
フォームが間違っている
ピラティスはフォームがとても重要なエクササイズです。同じ動きでも、正しいフォームで行うのと間違ったフォームで行うのでは、効果がまったく異なります。
特にインナーマッスルを鍛えるには、細かい体の使い方や呼吸のタイミングが重要になります。見よう見まねで動きだけを真似しても、肝心のインナーマッスルに効いていないことがあります。むしろ、間違ったフォームで続けることで、アウターマッスル(体の表面の筋肉)ばかりが発達してしまい、ゴツゴツした印象の体になってしまうケースもあります。
YouTubeや本を見ながら独学で行っている方は、一度自分のフォームを見直してみることをおすすめします。可能であれば、スタジオでプロのインストラクターに見てもらうと、自分では気づけなかった癖を修正してもらえます。
体重の数字だけを見ている
これは原因というよりも考え方の問題ですが、体重の数字だけに一喜一憂していると、ピラティスの効果を見誤ってしまうことがあります。
前述の通り、ピラティスを始めると最初は筋肉がつくため、体重が減らない、あるいは微増することがあります。この時期に体重計の数字だけを見ていると、「効果がない」と勘違いしてしまいがちです。
しかし実際には、姿勢が良くなったり、ウエストが引き締まったり、体の変化は起きています。体重だけでなく、鏡で見た印象、洋服のフィット感、体脂肪率なども含めて総合的に判断することが大切です。
また、同じ体重でも筋肉が多い体と脂肪が多い体では見た目がまったく違います。筋肉は脂肪よりも密度が高く、同じ重さでも体積が小さいためです。「体重は変わらないのにパンツがゆるくなった」という変化は、まさにピラティスが効いている証拠です。
ダイエット効果を最大化するピラティスの正しいやり方
ピラティスで痩せない原因が分かったところで、次は「どうすれば効果を最大化できるか」を具体的に見ていきましょう。正しいやり方を知っておけば、効率よく理想の体型に近づけます。
週2〜3回の継続が効果的
ピラティスの効果を実感するためには、適切な頻度で継続することが大切です。おすすめは週2〜3回のペースです。
週1回だと、レッスンとレッスンの間隔が空きすぎてしまい、体が動きを忘れてしまいます。せっかく鍛えた筋肉も、次のレッスンまでに元に戻ってしまう可能性があります。一方で、毎日行うのは体への負担が大きく、筋肉の回復が追いつかなくなることがあります。
週2〜3回であれば、適度に筋肉を刺激しながら回復の時間も確保できます。たとえば「月曜・木曜」や「火曜・金曜・日曜」のように、間に1〜2日の休息日を挟むスケジュールがおすすめです。
もちろん、最初から週3回通うのが難しい場合は、週1回からスタートしても構いません。大切なのは無理なく続けられるペースを見つけることです。慣れてきたら徐々に頻度を増やしていけば大丈夫です。
呼吸を意識してインナーマッスルに効かせる
ピラティスで効果を出すために最も重要なのが呼吸です。ただ動きをこなすだけでなく、呼吸と動作を連動させることで、インナーマッスルにしっかりと刺激を与えることができます。
ピラティスでは「胸式呼吸」と呼ばれる呼吸法を使います。お腹を膨らませる腹式呼吸とは異なり、お腹を薄く保ったまま、肋骨を横に広げるように息を吸います。そして、息を吐くときに肋骨を閉じながらお腹をさらに薄くへこませます。
この呼吸を意識することで、お腹の奥にある腹横筋が自然と働きます。腹横筋はコルセットのように体幹を支える筋肉なので、ここが鍛えられるとウエストが引き締まり、姿勢も安定します。
最初は動きと呼吸を同時に意識するのが難しく感じるかもしれません。しかし、練習を重ねるうちに自然とできるようになります。焦らず、まずは呼吸だけを練習する時間を作ってみるのもおすすめです。
有酸素運動や食事管理と組み合わせる
ピラティス単体でも効果はありますが、より早く結果を出したい場合は、有酸素運動や食事管理と組み合わせると効果的です。
ピラティスは筋肉を鍛えて基礎代謝を上げることが得意ですが、脂肪を直接燃焼させる効果は有酸素運動ほど高くありません。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を週に1〜2回取り入れることで、脂肪燃焼を加速させることができます。
食事面では、極端な制限をする必要はありません。意識したいのは以下の3つのポイントです。
食事管理の基本ポイント
- タンパク質をしっかり摂る: 筋肉の材料となるタンパク質は、肉・魚・卵・大豆製品などから毎食摂ることを意識しましょう
- 糖質は適度に: 完全にカットするのではなく、白米を玄米に変えたり、夜だけ控えめにしたりと工夫してみてください
- 野菜を増やす: ビタミンやミネラルは代謝を助ける働きがあります。毎食、野菜を取り入れることを心がけましょう
ピラティスで筋肉をつけながら、有酸素運動で脂肪を燃やし、食事で体を整える。この3つを組み合わせることで、ダイエット効果は格段に高まります。
初心者はスタジオでプロに習うのがおすすめ
自宅でYouTubeを見ながらピラティスを行う方も増えていますが、初心者の方にはスタジオでプロのインストラクターに習うことをおすすめします。
理由はいくつかあります。まず、先ほどもお伝えしたように、ピラティスはフォームがとても重要です。自分では正しくできているつもりでも、実際には微妙にずれていることがよくあります。インストラクターに直接見てもらうことで、その場でフォームを修正してもらえます。
また、スタジオに通うことで継続しやすくなるというメリットもあります。自宅での運動はどうしてもサボりがちになりやすいですが、レッスンの予約を入れておけば「行かなきゃ」という気持ちが生まれます。同じ目標を持つ仲間と一緒にレッスンを受けることで、モチベーションを維持しやすくなるという効果もあります。
さらに、マシンピラティスを体験できるのもスタジオならではのメリットです。リフォーマーやキャデラックといった専用マシンを使うことで、より効果的にインナーマッスルを鍛えることができます。マシンのサポートがあるため、初心者でも正しいフォームを取りやすいというメリットもあります。
最近は体験レッスンを用意しているスタジオが多いので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
ピラティスとヨガ・筋トレ(ジム)の比較
ピラティスに興味を持っている方の中には、「ヨガとどっちがいいの?」「筋トレの方が痩せるんじゃないの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ピラティスと他のダイエット方法を比較して、それぞれの特徴を整理します。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスとヨガは、見た目の動きが似ていることから混同されがちですが、目的やアプローチが異なります。
ピラティスとヨガの比較
| 項目 | ピラティス | ヨガ |
|---|---|---|
| 目的 | 体幹強化 姿勢改善 ボディメイク | 心身のバランス 柔軟性向上 リラックス |
| アプローチ | インナーマッスルを鍛える | ストレッチと呼吸で心身を整える |
| 呼吸法 | 胸式呼吸 | 腹式呼吸 |
| 動きの特徴 | 流れるような連続した動き | ポーズをキープする |
| ダイエット効果 | 筋肉をつけて代謝アップ | 柔軟性向上とリラックス効果 |
ダイエットやボディメイクを主な目的とするなら、ピラティスの方が向いています。一方、ストレス解消や柔軟性を高めたいという方にはヨガが合っているかもしれません。
もちろん、どちらか一方に絞る必要はありません。ピラティスで体幹を鍛えながら、ヨガで柔軟性を高めるという組み合わせもおすすめです。
ピラティスと筋トレの違い
「引き締まった体を作りたいなら筋トレの方が効果的では?」と思う方もいるかもしれません。確かに筋トレにはメリットがありますが、ピラティスとはアプローチが異なります。
ピラティスと筋トレの比較
| 項目 | ピラティス | 筋トレ |
|---|---|---|
| 鍛える筋肉 | インナーマッスル(深層筋) | アウターマッスル(表層筋) |
| 見た目の変化 | しなやかで引き締まった体 | 筋肉が目立つメリハリのある体 |
| 負荷 | 自重または軽めの負荷 | 重い負荷をかける |
| 得られる効果 | 姿勢改善・体幹強化・柔軟性 | 筋力アップ・筋肥大 |
| 向いている人 | 運動初心者 しなやかな体を目指す人 | 筋肉をつけたい人 運動経験者 |
筋トレは体の表面にある大きな筋肉を鍛えるため、見た目に筋肉がつきやすいのが特徴です。ただし、正しいフォームで行わないと怪我のリスクがあります。また、インナーマッスルが弱いまま重い負荷をかけると、体のバランスが崩れてしまうこともあります。
ピラティスはインナーマッスルを鍛えるため、見た目はムキムキにはなりにくいですが、しなやかで女性らしいボディラインを作ることができます。運動初心者や、ゴツゴツした筋肉をつけたくない方にはピラティスが向いています。
理想的なのは、ピラティスで体幹を安定させてから筋トレに取り組む流れです。インナーマッスルがしっかりしていれば、筋トレのフォームも安定し、効率よく鍛えられます。
自分に合った方法を選ぶポイント
結局のところ、どのダイエット方法が良いかは、あなたの目標やライフスタイルによって異なります。以下のポイントを参考に、自分に合った方法を選んでみてください。
ピラティスがおすすめの人
- 運動が苦手、または久しぶりに運動を再開する人
- 姿勢を改善したい人
- ゴツゴツした筋肉ではなく、しなやかなボディラインを目指す人
- 長期的に太りにくい体質を作りたい人
ヨガがおすすめの人
- ストレス解消やリラックスを重視したい人
- 体が硬いのを改善したい人
- 精神的な安定や自分と向き合う時間が欲しい人
筋トレがおすすめの人
- しっかり筋肉をつけたい人
- 運動経験があり、ある程度体力がある人
- 短期間で見た目の変化を出したい人
迷ったら、まずはピラティスから始めてみるのがおすすめです。体幹が鍛えられ、姿勢が改善されることで、その後にヨガや筋トレに挑戦するときにも良い土台ができます。
ピラティスダイエットを成功させるためのポイント
ピラティスの正しいやり方が分かっても、途中で挫折してしまっては意味がありません。ここでは、ピラティスダイエットを成功させるために押さえておきたいポイントをお伝えします。
最低3ヶ月は継続する
ピラティスで結果を出すために最も大切なのは、継続することです。最低でも3ヶ月は続けることを目標にしましょう。
繰り返しになりますが、ピラティスは即効性のあるダイエット法ではありません。最初の1〜2ヶ月は体重の変化が見えにくく、「本当に効果があるのかな」と不安になる時期です。しかし、この時期を乗り越えれば、3ヶ月目あたりから目に見える変化が現れ始めます。
途中で諦めてしまう多くの人は、効果が出る直前でやめてしまっています。「あと少し続けていれば結果が出たのに」というケースは本当にもったいないです。
最初から「3ヶ月は絶対に続ける」と決めておくことで、多少モチベーションが下がっても踏ん張れます。3ヶ月後の自分の姿を想像しながら、コツコツ続けていきましょう。
体重よりも見た目やサイズの変化を重視する
ピラティスダイエットでは、体重計の数字に振り回されないことが大切です。体重よりも、見た目やサイズの変化に注目しましょう。
おすすめなのは、以下のような方法で変化を記録することです。
変化を記録する方法
- 写真を撮る: 週に1回、同じ角度・同じ服装で全身写真を撮っておくと、変化が分かりやすくなります
- サイズを測る: ウエスト、ヒップ、太ももなど、気になる部位のサイズを定期的に測りましょう
- 洋服で確認する: 少しきついパンツやスカートを基準にして、フィット感の変化をチェックするのもおすすめです
体重が変わっていなくても、写真を見比べると姿勢が良くなっていたり、ウエストにくびれができていたりすることに気づけます。こうした小さな変化を見つけることで、モチベーションを維持しやすくなります。
また、体重だけにこだわらないことで、精神的にも楽になります。「体重は減っていないけど、見た目は確実に変わってきている」と思えれば、焦らず続けることができます。
楽しく続けられる環境を選ぶ
ピラティスを長く続けるためには、楽しいと思える環境を選ぶことが重要です。「頑張って通う」よりも「行くのが楽しみ」と思える状態を作りましょう。
環境選びで意識したいのは、以下のようなポイントです。
スタジオ選びのポイント
- 通いやすさ: 自宅や職場から近い場所にあると、通うハードルが下がります
- インストラクターとの相性: 説明が分かりやすい、雰囲気が合うなど、自分に合ったインストラクターを見つけることが大切です
- スタジオの雰囲気: 清潔感があるか、落ち着ける空間かなど、居心地の良さも継続には欠かせません
- レッスンの種類: 自分のレベルや目的に合ったレッスンがあるかを確認しましょう
多くのスタジオでは体験レッスンを実施しているので、いくつか試してみて、自分に合った場所を見つけるのがおすすめです。
また、一緒に通う仲間を作るのも効果的です。友人を誘って始めたり、スタジオで知り合った人と励まし合ったりすることで、「一人では続かなかったけど、誰かがいるから頑張れる」という状態を作れます。
ダイエットは孤独な戦いになりがちですが、環境を工夫することで楽しく続けられるようになります。
ピラティスダイエットに関するよくある質問
ピラティスでダイエットを始めるにあたって、多くの方が気になる疑問にお答えします。
Q. ピラティスで効果が出るまでどのくらいかかりますか?
見た目の変化は1〜2ヶ月で感じ始める方が多いです。姿勢が改善されることで、お腹がへこんだり、体のラインがすっきりしたりといった変化が現れます。体重の減少は3〜4ヶ月目以降から実感しやすくなります。ただし、個人差があるため、焦らず継続することが大切です。
Q. ピラティスは週に何回やればいいですか?
ダイエットが目的の場合、週2回がおすすめです。間に2~3日の休息日を挟むことで、筋肉を回復させながら効率よく鍛えられます。最初は週1回からスタートしても問題ありません。無理なく続けられる頻度から始めて、慣れてきたら回数を増やしていきましょう。
Q. ピラティスをすると足が太くなりそうで不安です…
正しいフォームで行えば、足が太くなることはほとんどありません。ピラティスで鍛えるのは体の深層にあるインナーマッスルです。表面の筋肉を肥大させる筋トレとは異なり、しなやかで引き締まったラインを作ります。むしろ、姿勢や骨盤の歪みが改善されることで、下半身がすっきり見えるようになる方が多いです。
Q. マットピラティスとマシンピラティス、どちらが痩せますか?
どちらにもメリットがあり、一概にどちらが痩せるとは言えません。マットピラティスは自分の体重を使って行うため、自宅でも手軽に続けられます。マシンピラティスは専用器具のサポートがあるため、初心者でも正しいフォームを取りやすく、より的確にインナーマッスルを鍛えられます。初心者の方や、効率よく効果を出したい方にはマシンピラティスがおすすめです。
Q. 食事制限は必要ですか?
厳しい食事制限は必要ありません。ただし、ピラティスだけで痩せようとするよりも、バランスの良い食事を心がけた方が効果は出やすくなります。極端に食事量を減らすのではなく、タンパク質をしっかり摂る、野菜を増やす、糖質を摂りすぎないといった基本的なポイントを意識してみてください。
まとめ:ピラティスで理想の体型を手に入れよう
ピラティスは、短期間で劇的に体重を落とす方法ではありません。しかし、続けることで姿勢が改善され、インナーマッスルが鍛えられ、太りにくく痩せやすい体を手に入れることができます。
「無理な食事制限でリバウンドを繰り返してきた」「ハードな運動は続かなかった」という方にこそ、ピラティスはおすすめです。体に負担をかけず、健康的に引き締まった体を目指せます。
まずは体験レッスンから始めてみませんか?実際にやってみると、想像以上に気持ちよく、体への効果を実感できるはずです。3ヶ月後、鏡の前で変化した自分の姿を見るのが楽しみになりますよ。
