「楽しみにしていたピラティスのレッスン、でも生理が来ちゃった…」
そんな時、あなたならどうしますか?キャンセルした方がいいのか、それとも思い切って参加するべきか、迷ってしまいますよね。
生理中の運動は、体に良いと聞くこともあれば、避けた方が良いという声もあって、どうすればいいのか分からなくなってしまう…。そのお気持ち、とてもよく分かります。女性にとって、毎月のことだからこそ、上手に付き合っていきたいですものね。
結論からお伝えすると、「ご自身の体調が優れない場合を除き、生理中のピラティスは行っても大丈夫」です。
それどころか、ピラティスをうまく取り入れることで、憂鬱な生理期間をより快適に過ごすための、嬉しいメリットもたくさんあるんですよ。
この記事では、そんな生理中のピラティスに関するあらゆる疑問や不安に、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。
実はメリットがたくさん!生理中のピラティスがおすすめな3つの理由

生理中は体を安静に休めるべき、というイメージがあるかもしれませんが、実は適度な運動は、つらい不快な症状を和らげてくれることがあります。
血行が良くなり、つらい生理痛の緩和が期待できる
生理痛の主な原因の一つは、骨盤周りの血行不良です。ピラティスで骨盤周りを優しく動かすことで、滞りがちな血流を促し、体を内側からポカポカと温めてくれます。これにより、痛みの原因となる物質の排出を助けてくれる効果が期待できます。
自律神経が整い、心のイライラがスッキリ
「なんだか無性にイライラする…」「気分が落ち込んでしまう…」そんな心の波も、生理中ならではの悩みですよね。ピラティス特有の深く、リズミカルな胸式呼吸は、乱れがちな自律神経のバランスを整える手助けになります。自分の呼吸に集中することで、心の波が穏やかになっていくのを感じられるはずです。
むくみやだるさの解消に
全身をゆっくりと大きく動かすことで、リンパの流れを促進します。特に下半身に溜まりがちな余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、多くの女性が悩む足のむくみや、体全体の重だるさの解消に繋がります。
生理中のピラティス、みんなのQ&A
それでは、皆さんが特に気になるであろう疑問について、Q&A形式でお答えしていきますね。
Q. 生理中でも、本当にレッスンに参加して大丈夫?
A. はい、基本的には大丈夫です。ただし、大前提として「ご自身の体調としっかり相談すること」が何よりも大切です。
もし、生理痛がひどくて起き上がるのもつらい、貧血気味でふらふらするといった症状がある場合は、勇気を持ってお休みを選んでくださいね。無理は禁物です。
一方で、「少し体はだるいけど、動いた方がスッキリしそう」と感じる程度であれば、ぜひ参加してみてください。きっと心も体も軽くなりますよ。
Q. 生理中に避けた方がいい動きはありますか?
A. はい、いくつかあります。生理中は体がデリケートになっているため、以下のような動きはインストラクターに相談して、別の動きに代えてもらうと安心です。
- 腹部を強く圧迫・ねじる動き
お腹に強い圧がかかる動きは、気分が悪くなったり、痛みを増してしまったりする可能性があります。 - 逆転のポーズ(足を心臓より高く上げる動き)
血流の自然な流れに影響を与える可能性があるため、生理中は避けるのが一般的です。 - 激しい動きやジャンプ系の動き
体に大きな負担がかかり、経血の漏れの原因にもなりかねません。リラックスして行うことを優先しましょう。
Q. 逆におすすめの動きはありますか?
A. はい、もちろんです!骨盤周りの血行を促したり、股関節の緊張を緩めたりする動きは特におすすめです。
- キャット&カウ
四つん這いになり、呼吸に合わせて背中を丸めたり反らせたりする動き。骨盤周りの血行を優しく促進し、腰回りの緊張を和らげます。 - シェル(貝のポーズ)
横向きに寝て、膝を90度に曲げたまま、上の脚の膝をパカっと開閉する動き。股関節周りを優しく動かし、リラックスさせてくれます。
これらは、生理中の不快感を和らげるのにとても効果が期待できますよ。
Q. レッスンに何を持っていけば安心ですか?
A. いつもの持ち物に加えて、以下のものがあると、より安心してレッスンに集中できます。ちょっとした準備が、心の余裕に繋がりますよ。
- 濃い色のウェア
万が一の時も汚れが目立ちにくい、黒やネイビーのレギンスがおすすめです。 - 体を冷やさない羽織もの
生理中は体が冷えやすいので、レッスン前後やリラックス時にさっと羽織れるパーカーやカーディガンがあると便利です。 - 吸水ショーツや大きめのナプキン
いつもより少しだけ備えを万全にしておくと、「漏れたらどうしよう…」という不安から解放され、レッスンに集中できます。
勇気を出して伝えてみよう!

スタジオに着いたら、レッスンの前にインストラクターに「今日、生理中なんです」とそっと伝えてみてください。
少し恥ずかしいな、と感じるかもしれませんが、これはあなた自身を守るための、とても大切なことです。
プロのインストラクターなら、必ずあなたの体調を気遣い、「この動きは代わりにこうしましょうか?」と別の動きを提案してくれたり、「辛くなったらすぐに休んでくださいね」と優しく声をかけてくれたりするはずです。
安心してレッスンを受けるための「お守り」だと思って、ぜひ伝えてみてくださいね。
まとめ:ブルーな日を、自分をいたわる特別な日に変えよう
生理中のピラティスに関する、あなたの不安は少し解消されたでしょうか。
毎月やってくる生理期間は、決して「我慢の時」ではありません。むしろ、いつもより繊細になっている自分の体と心に、じっくりと向き合う絶好の機会です。
無理のない範囲でピラティスを取り入れて、憂鬱になりがちな数日間を、自分を大切にする心地よい時間に変えてみてはいかがでしょうか。
この記事の他にも初心者向けの情報をたくさん発信していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
