「自宅でピラティスを始めたいけど、何を揃えればいいの?」「ヨガマットでも大丈夫?」——そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、自宅ピラティスに必要なものはそれほど多くありません。ただし、マット選びを間違えると背骨を痛めたり、効果を実感しにくくなったりすることも。せっかく始めるなら、最初から適切な道具を選びたいですよね。
この記事では、自宅ピラティスに必要なマットやグッズの選び方を詳しく解説します。失敗しない道具選びのポイントを押さえて、快適なホームピラティス環境を整えましょう。
- 自宅ピラティスに最低限必要なものが分かる
- ヨガマットとピラティスマットの違いが分かる
- マットの厚さ・素材の選び方が分かる
- 効果を高める補助道具(プロップス)が分かる
- 家にあるもので代用できるアイデアが分かる
自宅ピラティスに最低限必要なもの
自宅でピラティスを始めるにあたり、最低限必要なものは意外とシンプルです。まずは「これだけあれば始められる」というものを整理しましょう。
必須は「マット」と「動きやすい服」だけ
自宅ピラティスに絶対必要なのは、マットと動きやすい服装の2つだけです。
マットは、床の硬さから身体を守り、滑りにくい環境を作るために欠かせません。詳しい選び方は次のセクションで解説しますが、ピラティス用のマットを1枚用意すれば、基本的なエクササイズはすべて行えます。
服装は、身体のラインが分かる程度にフィットしたものがおすすめです。ゆったりしすぎる服は、フォームの確認がしにくかったり、動きの邪魔になったりすることがあります。ただし、高価なウェアを買う必要はありません。ユニクロやGUなどで手に入る動きやすい服で十分です。
スマホやタブレットで動画を見る環境
自宅でピラティスを行う場合、多くの方はYouTubeやオンラインレッスンの動画を見ながら実践することになります。
スマホでも視聴は可能ですが、画面が小さいとインストラクターの動きが見にくいことがあります。タブレットやノートPCがあれば、より快適にレッスンを受けられます。
動画を見やすい位置に固定できるスマホスタンドやタブレットスタンドがあると便利です。100円ショップでも手に入るので、ひとつ用意しておくと良いでしょう。
ピラティスマット選びの最重要ポイント
ピラティスを行う上で、マットは最も重要な道具です。適切なマットを選ぶことで、身体への負担を軽減し、効果的なトレーニングが可能になります。
ヨガマット(薄手)とピラティスマット(厚手)の違い
「家にヨガマットがあるから、それで大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。結論から言えば、ヨガマットでも始めることはできますが、ピラティス専用マットの方がおすすめです。
ヨガマットは一般的に3〜6mm程度の厚さで、立位のポーズで足裏の感覚を大切にするヨガに適しています。一方、ピラティスでは仰向けや横向きで背骨や骨盤を床につける動きが多いため、より厚みのあるマットが必要です。
薄いマットで背骨を床につける動きを行うと、骨が床に当たって痛みを感じたり、動きに集中できなくなったりします。快適にピラティスを行うためには、ピラティス用の厚手マットを選ぶことをおすすめします。
背骨を守るなら「10mm〜12mm」がベスト
ピラティスマットの厚さは、10mm〜12mmがおすすめです。
この厚さがあれば、仰向けで背骨を床につけても痛みを感じにくく、ロールアップなど背骨を一つずつ動かすエクササイズも快適に行えます。また、横向きで寝る動きでも、肩や腰への負担を軽減できます。
15mm以上の極厚マットもありますが、厚すぎると安定感が損なわれ、バランス系のエクササイズがやりにくくなることがあります。初心者の方は、10mm〜12mmの厚さを目安に選ぶと失敗が少ないでしょう。
素材(NBR・TPE)によるグリップ力と耐久性の違い
ピラティスマットの素材は、主にNBR(ニトリルゴム)とTPE(熱可塑性エラストマー)の2種類があります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
NBR素材は、クッション性に優れ、価格が手頃なのが特徴です。耐久性も比較的高く、初心者の最初の1枚としておすすめです。ただし、グリップ力はTPEに比べるとやや劣ります。
TPE素材は、環境に優しい素材として注目されており、グリップ力に優れています。軽量で持ち運びにも便利ですが、NBRに比べると価格がやや高めです。
どちらを選んでも問題ありませんが、汗をかきやすい方や、しっかりとしたグリップ力を求める方はTPE素材がおすすめです。価格を抑えたい方や、まずは試してみたいという方はNBR素材から始めると良いでしょう。
あると効果倍増!おすすめプロップス(補助道具)
マットがあればピラティスは始められますが、補助道具(プロップス)を活用すると、より効果的なトレーニングが可能になります。ここでは、自宅ピラティスで特に役立つ3つの道具を紹介します。
内もも強化に「ピラティスボール」
ピラティスボールは、直径20〜25cm程度の小さなボールです。内ももに挟んで行うエクササイズに使うことで、普段意識しにくい内転筋を効果的に鍛えられます。
使い方は簡単で、ボールを膝の間に挟み、軽く潰すように力を入れるだけ。ブリッジやスクワットなどの動きにボールを加えることで、内ももへの意識が高まり、下半身の引き締め効果がアップします。
価格も1,000円前後と手頃なので、最初に買い足すプロップスとしておすすめです。
フォーム修正に役立つ「ピラティスリング」
ピラティスリング(マジックサークルとも呼ばれます)は、直径30〜40cm程度のリング状の道具です。両側についたパッドを押したり引いたりすることで、腕や脚、胸などに負荷をかけられます。
特に便利なのは、フォームの修正に使えること。例えば、リングを両手で持って胸の前で押し合うことで、肩甲骨の位置や胸の開き方を意識しやすくなります。
やや高度なエクササイズに使うことが多いため、ピラティスに慣れてきたら購入を検討すると良いでしょう。
筋膜リリース用の「フォームローラー」
フォームローラーは、円柱状のローラーに身体を乗せて転がすことで、筋膜をほぐす(筋膜リリース)ことができる道具です。
ピラティスの前後に使うと、身体がほぐれてエクササイズの効果が高まります。特に、背中やもも裏、ふくらはぎなど、自分ではマッサージしにくい部位のケアに便利です。
ピラティス専用の道具ではありませんが、自宅トレーニングをする方には1本あると重宝します。価格は2,000〜3,000円程度が相場です。
家にあるもので代用するアイデア
専用の道具を買わなくても、家にあるもので代用できる場合があります。まずは試してみて、必要性を感じたら専用道具を購入するという流れでも問題ありません。
ボールの代わりにバスタオルを使う
ピラティスボールがなくても、バスタオルを丸めて代用できます。タオルを筒状に巻いて膝の間に挟めば、ボールと同じように内ももを意識するエクササイズが可能です。
ボールほどの弾力はありませんが、「内ももに力を入れる」という感覚を掴むには十分です。まずはタオルで試してみて、物足りなくなったらボールを購入するのも良いでしょう。
リングの代わりにクッションを挟む
ピラティスリングの代わりに、クッションや枕を使うこともできます。膝の間や太ももの間にクッションを挟んで軽く押し合うことで、内転筋やお尻の筋肉を意識しやすくなります。
ただし、クッションではリングのような「押し返す力」がないため、負荷のかけ方には限界があります。より効果的なトレーニングを求めるなら、専用のリングを購入することをおすすめします。
自宅ピラティスの道具に関するよくある質問
安いマットと高いマットの違いは何ですか?
価格の違いは、主に素材の品質、耐久性、グリップ力に現れます。安いマット(1,000〜2,000円程度)は、クッション性やグリップ力がやや劣る傾向がありますが、初心者が始めるには十分な品質です。高いマット(5,000円以上)は、長く使える耐久性や、汗をかいても滑りにくいグリップ力が期待できます。まずは手頃な価格のマットで始めて、ピラティスが習慣になったら買い替えを検討するのも一つの方法です。
マットのお手入れ・掃除方法は?
使用後は、濡れた布やウェットティッシュで表面を拭き、乾いた布で水分を取り除きましょう。汗をかいた日は特に念入りに拭くことで、マットの劣化を防げます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で優しく洗い、陰干しで完全に乾かしてから収納してください。直射日光に当てると素材が劣化するため、必ず陰干しにしましょう。
ストレッチポールはピラティスに使えますか?
ストレッチポールはピラティスにも活用できます。特に、背骨の柔軟性を高めるエクササイズや、体幹のバランストレーニングに効果的です。ポールの上に仰向けで寝るだけでも、胸が開き、背骨が伸びる感覚を味わえます。フォームローラーと似た使い方ができますが、ストレッチポールの方が直径が大きく、より安定感があります。
バランスボールは必要ですか?
自宅ピラティスにバランスボールは必須ではありません。バランスボールはピラティスというよりも、体幹トレーニングやストレッチに使われることが多い道具です。自宅のスペースを取るため、優先順位としてはマット、ピラティスボール、フォームローラーの後で検討すると良いでしょう。
最初に買うべき道具を1つ選ぶなら?
まずは「マット」を購入してください。マットさえあれば、基本的なピラティスエクササイズはすべて行えます。厚さは10mm〜12mm、素材はNBRまたはTPEのものを選べば間違いありません。価格は2,000〜3,000円程度で十分な品質のものが手に入ります。プロップス類は、ピラティスに慣れてきてから買い足していけば大丈夫です。
まとめ|初心者こそ道具に頼ろう
自宅ピラティスに必要なものは、最低限マットと動きやすい服装だけです。ただし、マット選びを間違えると身体に負担がかかったり、効果を感じにくくなったりすることも。厚さ10mm〜12mmのピラティス用マットを選ぶことで、快適にトレーニングを続けられます。
「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、初心者はむしろ道具に頼った方が上達が早いもの。適切な道具を揃えることで、正しいフォームを身につけやすくなり、効果も実感しやすくなります。
まずはマットを1枚用意して、自宅ピラティスを始めてみましょう。慣れてきたら、ピラティスボールやフォームローラーなどのプロップスを買い足していくと、トレーニングの幅がぐっと広がりますよ。
